この「空振り生活」とうたった作品ですが、
2022年9月1日、防災の日からスタートした
ico.防災イラスト展のタイトルにもなりました。
場所は宮城県の名取市震災復興伝承館。
伝承館の皆様からのご依頼を受けて決まった防災イラスト展ですが・・
東日本大震災の津波で甚大な被害に遭ったこの地域で、
今さら防災をテーマにする必要があるかと正直悩みました。
なぜなら、一度ほぼ更地になったこの地域は、10年の歳月をかけて
見事な防災都市となっていたからです。
災害公営住宅や小中学校には津波避難タワーになっていたり、
内陸部に逃げられる道路も増設され、
津波避難時の渋滞を避けられるようにインフラが整っていました。
防災教育やワークショップも頻繁にあり、語り部の皆さんも活躍中。
「とはいえ、震災を知らない子どもたちも多くなっている」
そう言われてハッとしました。
そうです。もうあの日から11年も経っていたのですから・・・
私は3.11の8年後(2019年)に、再び台風で家を流されたので
防災意識は高いままですが、私のような人は稀有ですもんね。
(むしろずーっと防災のことばかり考えていると、疲れてしまいます)
「防災は特別なことでも、気構えるものでもない。
生活の一部になれば疲れもしないし、いざという時でも動ける」
防災知識や行動は、頭でわかっているだけじゃ出来ないことが多いのです。
避難行動をして、実際災害が発生しなかった時に「空振りだった」と
ネガティブな使われ方をされる「空振り」ですが、
そのアクションそのものが実はとっても大事なのです。
そういったアクション「空振り」を、生活の一部にしていこう!という
メッセージを込めたのがこの「空振り生活」の作品たちです。
誰にでも、今すぐに取り入れられるアクションです。
ぜひ実践してみてくださいね。
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