DIGの手法を用いてもしもすごろくを作ろう

2024年3月2日、福島市防災士の会の主催事業で

研修「DIGの手法を用いてもしもすごろくを作ろう」が開催されました。

防災ポートフォリオをご覧の方はお馴染み。これが「もしもすごろく」です。

このすごろくを作る手順1)〜4)の前に、

なぜ「DIG」をやるのか?DIGとはなんなのか?

自分が暮らす地域の被害想定を確認し、災害リスクを話し合うことで、

被災シミュレーションがより解像度の高いものになっていきます。

すごろくのコマもイメージがつき、埋めていく作業がスムーズになりますよ。


今回は講師ico.が、実際DIG→すごろくの手順で作ってみますね。

(もちろん複数人でやった方が様々な意見が聞けますが、個人でもOKです)

<DIGをはじめよう>※水害を想定

準備物

・対象地域の地図(googlemapなどから印刷)

・対象地域のハザードマップ(今回は洪水ハザードマップ)

・カラーペン数本


1)自宅はどこか探してマークをつけてください。

2)ハザードマップに記載されている「被害想定」を

地図に書き移していきます。ざっくりでいいですよ。

3)自分が災害時、避難する予定の場所や、病院、警察署などが

記載されていない場合は目印をつけておきましょう。

4)避難する場所までの避難経路、被害想定、災害リスクを確認

この段階では「我が家は被害想定エリアでも、早めに避難すればOK」

くらいの認識でした。しかし・・・・


なんと、「内水氾濫ハザードマップ」の方の被害想定も追加していくと、

避難経路にすべて色がついてしまう結果に!!

避難予定の施設3ヶ所の周辺道路はほぼ全滅です。

さあ・・この現実を受け入れて、すごろく制作に入っていきましょう。

↑すごろくの台紙をこちらからダウンロード。前述した手順で進めましょう。

こんな感じで、文章だけでOK。イメージ出来ていれば絵は不要。

今回は内水氾濫に振り回され行き場を失う地獄絵図となりました。

「レベル3からレベル4、氾濫までが早くない?」と思われた方、

こちらの記事をご覧くださいね↓

内水の怖いところは局地的で、行政の確認も避難指示も待っちゃくれないことです。


すごろくに正解はありません。

皆さんにとって一つでも気づきがあるものになれば幸いです。

防災ポートフォリオ -BOUSAI PORTFOLIO-

防災知識や災害の歴史、被災者の声・体験談を、 イラストやマンガ・デザイン作品にした防災資料集です。 防災を分かりやすく教えたい、知りたい人向けに、 資料としてご自由に利用頂けます。

0コメント

  • 1000 / 1000